『お久しぶり』
私の愛息子 三番目のドーベルマン タイラ
今日はタイラの誕生日です。
2012年の11月に彼のいない3度目のバースデイと記事にしてから
病気のこと、手術で片足を断脚したこと、それでも素晴らしい予後を過ごせたことを書いて
そのまま何年も放置してしまいました。
三本脚で訓練を?なんて獣医さんにもおどろかれましたが
訓練が大好きなタイラでした。
手術から半年後、腫瘍の転移で後ろ足を骨折し、それからは寝たきりの生活になりました。
タイラ自身は獣医も驚くほど元気で二本の脚で寝たまま移動したり食事もよく食べました。
車椅子を製作し、また楽しい生活を望んでいた私たちの邪魔をしたのはドーベルマンのvWDでした。
vWD(von Willebrand's Desease)簡単に言えば、出血しやすく、止まりにくい病気です。
犬種によって、タイプⅠ、Ⅱ、Ⅲがあり、ドーベルマンはタイプⅠ
ほとんどの子が何も無く一生涯を過ごすであろうと言われるほど軽いものとされています。
しかし、免疫の低下や、何らかの要因があって、突然悪化することがあります。
タイラも亡くなる前、突然鼻血が止まらなくなるという症状を繰り返しました。
直ぐにでも止血しないと輸血が必要なほどで、何度も病院に車を走らせました。
腫瘍が原因とは思えない出血だと、いろいろ検査し、
最後vWDの血液検査によるvWF血中濃度測定検査の結果待ちとなりました。
この検査結果には日がかかるため、その間、組織を取って癌なら放射線治療に進みたいところ、vWDが原因なら、新しい傷をつくることは拒まれました。
結果、タイラのvWF血中濃度は正常範囲に達していませんでした。
断尾、断耳、小さな手術を一度、大きな手術を二度、これまで何のトラブルもありませんでした。
タイラは突然の鼻血が頻繁に起こるため
何度も入退院を繰り返し その間に癌の病状がどんどん悪化していきました。
ドーベルマンのオーナーさんは、日ごろ何か心配な症状はありませんか?
ネットなどの情報では 歯茎や鼻の粘膜出血、皮下出血、血便、血尿、血腫、関節からの出血、
メスならヒートが長い、出血が多い、などあります。
でも、血便や血尿の経験はあるにはありましたが、よくある下痢や膀胱炎の症状であり、長引くことも無く、
健康な頃のタイラには特に思い当たることをありませんでした。
ですから、手術や長引く治療が必要になったときのために、前もって検査しておくことをお勧めします。
検査も獣医でのvWF血中濃度測定検査よりDNA検査が確実です。
ドーベルマンのvWD、遺伝形式は劣性遺伝で普通ならキャリアでは発症しないとされていますが、
ドーベルマンにはキャリアでも症状のある子がいるため
この病気の発症形式が不完全または優性遺伝っぽい形式を取るとも言え、
ドーベルマンには突然変異が起こる頻度が通常より高いのが原因であると推測されているそうです。
(2016.Orivet現地による「見解」より)
vWF血中濃度測定検査は今の状態を確認するだけのものになってしまうのではないでしょうか。
タイラに関する過去記事です。よかったらのぞいてみてください。
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by del_quattro
| 2019-11-01 16:14
| dog health