犬と別れ そして私の中の特別な想い


9月に入って間もなく ムーが亡くなりました。

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食事中にたおれ、駆け寄った私の腕の中で そのまま逝ってしまいました。


大きな手術をのりこえ、特に心配な病気も とりあえずは見つからず

もうしばらくは、老いとゆっくり付き合っていけると思っていました。



一番考えられるのは心不全による突然死

そして 心不全の原因、ドーベルマンなら すぐ頭に浮かぶのが拡張型心筋症



もしそうなら

ここにきて、この年齢にして、これで命を持っていかれることはもう無いのだろうと

高をくくっていました。


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Dilated Cardiomyopathy 略してDCM


(拡張型心筋症)



今ドーベルマンの拡張型心筋症はDNA検査という方法で 確実に知ることが出来ます。

この遺伝子は犬種によって型が違うためドーベルマンのDNA検査が可能になったのはまだほんの数年前でしょうか、

私がそれを知った頃も、ドーベルマンやボクサー、グレートデンなどで研究もほぼ終わっていると言うことでしたが、

検査が可能なのはドーベルマンだけで、検査できる機関も まだまだ少なかったようです。


それまではエコーや心電図などによる検査で判断されてきました。

そのため遺伝子は未発症の健康な犬たちの中に潜み、多くのドーベルマンたちを苦しめました。




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Alka & Allure



年齢的にも繁殖にかかわることはないムーは検査を受けませんでした。

この病気の検査結果によっては、犬との生活が一転します。

最悪、私はその日から、突然の別れにおびえ、

発症すれば完治することの無いこの病気に、高額な薬と検査を続けて行くことにもなります。



なにより

今まで審査会を走るための身体を作る運動や訓練を続けてきた犬にとって 

運動を控えた静かな生活が 逆にどれだけ大きな負担になることか、

お互い知らないほうが幸せなこともあるのでは、とさえ思えました。

知ることが怖かったのです。



いつまでも どこまでも ドーベルマンにまとわりつく心臓のトラブル、悲しみ以上に強い怒りを覚えます。

ムーが疾患を持っていたのか、また更年期性で起こったものなのか、他の病気があったのか、


本当のことはもう解りません。




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ムーは私たちの宝物でした。


もうこんな綺麗な犬は一生持てないかもしれないと 父とお酒を飲みながらよく話したものです。



わがままで、いつも元気で明るい、私たちのアイドル

日本Chをいただいた年は、タイラが長い闘病と介護のあと、1月に亡くなって、

ふと我に返ると ムーも他の子達も酷い状態、

ドーベルマンは本当に管理の難しい犬です。

同じように食事をさせ、同じように運動させていても

対になって向き合わなければ どんなことも身にならないような犬です。

それでも、なかなか心に余裕がもてないまま、せまるIDC、日本Chと 短期間でムーを仕上げることになりました。


バイクで走るのが嫌いなムーは毎日私と走り、食事の管理、訓練、すべてが私にかかってきました。

頑張りすぎて私が体調を悪くし、審査会出発の日も朝から病院行き(笑)

それも今では良い思い出...


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本当に思い出になってしまいました。




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Alka & Allure




そんな中

犬がたくさんいるという環境は 私がどんなに落ち込もうとも、容赦なく“今まで通りの生活”が要求されます。


でもそれが、突然の死というものを受け入れられず、

もう二度と犬など飼えないと落ち込むような

実はそんな私を この環境とブリードに関る意識?のようなものが 麻痺させてきたのだと思います。


ただ...犬たちは思う以上に冷淡です。

一頭欠ければ犬の上下関係にも影響し、トラブルの原因になります。

人間が精神的にちゃんとしていなければ 弱い心に直ぐつけこみます。

犬たちと居るときは ちゃんとする、いつも通りの母でいる、毎日自分に言い聞かせ頑張っています。


沢山の苦しいこと、悲しいこと そして、それ以上の 幸せと喜び


 すべてを全身全霊で受け止め吸収して、成長させてもらう

犬たちから多くを学び、踏ん張って、頑張って、何度だってのりこえてきた。

これから先きっと、ドーベルマンという素晴らしい犬種の その未来に

納得できる結果が待っていると私は信じています。




ムーちゃん 大好き ありがとう

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これまでムーに関ってくださった方々、応援してくださった方々、ありがとうございました。



Allure del Quattro(CALL NAME ムー)11歳でした。





Commented at 2016-11-15 20:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by del_quattro at 2016-11-16 16:39
先日、奥様から連絡いただいて、少しほっとしたところでした。
ゆっくり、あせらず、お互い頑張りましょうね^^

オリンピックは子供たちみんな成犬になって間もないし
皆さんも頑張って仕上げて大会にのぞまれるでしょうから
頑張るだけですね^^

いつもありがとうございます^^
オリンピック、楽しみにしています^^
Commented by ジュンコ at 2016-11-28 20:13 x
こんばんは、ムーさんとのお別れがあったのですね。どんな別れであっても喪失する悲しみや痛みはすぐに癒えるものではありませんね。健康管理のこと(お嬢さんが留守番していた日の記事)、犬と人間の関係性など深く考えなが拝読致しました。
私もしっかりせねば!と改めて思いました。
Commented by del_quattro at 2016-12-01 16:56
こんにちは、コメントありがとうございます。

別れはつらいですね。どんなに頭数がいても一生慣れることはないでしょう。
ブリーダーと言う言葉、あまり好きではなかった自分ですが、
命を生み出すことに関る以上、悲しみと同時にまた違った想いを抱きながらブリードと向き合って行きたいです。
少しづつブリーダーであることに誇りをもてるように、
by del_quattro | 2016-11-15 19:02 | dog health | Comments(4)
I love European dobermans

by ik-umi
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